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海外個人旅行のすすめ

はじめに

このページを見ているということは、個人で海外旅行がしてみたい方、もしくはこのKiyoという人物はどういう旅行をしているのか関心を持たれた方と思います。
さて、ここでいう個人旅行とはどんなものか、というと簡単にいえば、いわゆるパッケージツアーではない旅行ということです。旅行会社のお世話にならずに行くこともできますが、せいぜい航空券がPEX運賃になるくらいで、あまりお値打ちとはいえません。もっともGWやお盆など意外な抜け道があることもありますが、これは後のほうで。

行こう

突然ですが、やはり「行こう」という気持ちが必要です。パッケージツアーに参加して「時間がなくて充分見学できなかった。」とか、「土産物屋ばかり連れて行かれた。」、「自分の興味や関心のある所へ行かなかった。」などという不満はありませんか。「もう一度ゆっくり見てみたい。」、「行ってみたいところだけに行きたい。」、「○○をもう一度食べてみたい。」と思いませんか。そう思うあなたはまったく正常です!! 自分のお金で行くのだから、行きたいところへ行って、見たいだけ見て、食べたいものを食べたいだけ食べればいいのです。「もう一度行きたい!!」と思うなら、個人旅行です。

難しそう?

誰もが最初はそう思います。私もそう思っていました。しかし、「案ずるより産むが易し」です。日本国内にいるうちは日本語が通じます。出入国などの諸々の手続きは、いくらツアーで参加しても誰も代わりに手続きをしてくれません。ツアーでも自力の筈です。荷物も自分で探して運びます。両替も自力です。ということは個人旅行で行っても同じなのです。空港にツアーバスがいないだけなのです。

でも外国語は苦手だ

話せるにこしたことはありませんが、そう気にすることはありません。どこの空港でも英語が通じるし、観光地も(そうでなくても)英語のわかる人はいます。英語圏の国なら、(当然ですが)誰にでも通じます。英語ができないと心配する必要はありません。単語を並べただけで通じます。日本国内でも日本語を文法通りに話しますか。単語を並べただけで通じますよね。それは海外でも同じです。海外の銀行で1万円札を出して「チェンジ」といえば、まさか千円札が出てくることはないでしょう。駅の出札窓口で地名を言えば普通はそこまでの切符をくれます。シチュエーションで相手がある程度理解してくれます。きちんとした英語を話そうと努力するよりも、自分の意志を相手に伝える気持ちが大切です。8年以上英語を習ってきた筈なのに、私はそんな程度です。

ガイドブックを見直そう

ガイドブックを見直して、もう一度行ってみたい所をチェックしましょう。そして地図で確認しましょう。するとその都市のどの辺りに宿をとれば便利なのかが見えてきます。ここからどのようにまわるかも検討します。ツアーのようにはまわれないので充分な余裕が必要です。それから、空港からの交通機関を確認します。地下鉄で行けますか。空港バスが通りますか。これらが通れば高いタクシーで行く必要もなくなります。またビザが必要なのか、不要でもパスポートの有効期間が何ヶ月必要かも確認しましょう。ビザが必要なら取得に1カ月以上の余裕が必要です。パスポートがきれていれば取り直しが必要だし、有効期間が足りなくても同様です。(有効期間が足りなくてもビザを取れば入国できる国もあります)

まずは航空券を買おう

行き先が決まれば日程を調整して航空券を買います。最近は大手旅行代理店も格安航空券を扱っているので選択の幅が広がりましたが、自分の行きやすい代理店を探しましょう。航空券が少しくらい安くても、店に行くのに交通費が多くかかってはなんともなりません。店が決まれば、格安航空券を扱っているのか聞いてみましょう。そして自分の希望を伝えます。休みは確定なのか、予定なのか。フライトにあわせて休みがとれるならベストですが、休みが先に決まっている場合には、都合のいい直行便がなくても乗り継ぎ便で行けることもあります。向こうは旅行のプロですから何でも相談しましょう。お金を出すのは自分です。

ホテルも手配しよう

ついでにホテルも手配しておきましょう。ホテル専門の代理店がありますので、扱っていればホテルも手配しておくと気が楽です。ランクと立地は様々ですから、予算に応じて選択します。高級ホテルで贅沢してみるもよし、安いホテルで安くあげるもよし、立地重視も価格重視も何でもできます。高級ホテルは全てが素晴らしいし、安いホテルは当然それなりです。ただし居心地の良さとホテルのランクは必ずしもイコールではないので、ホテル選びは難しいです。ホテルを楽しむのか、寝るだけと割り切るのかも重要です。ここまで手配しておけば、観光なしツアーに行くのと何ら変わりありません。また、「何とかなるさ」という楽天的発想のできる人はホテルは現地で探すというのもあります。ガイドブックに出ていないような小規模のホテルもありますから、行って探してみるのもいいかもしれません。

さあ出発!

時間に余裕を持って空港へ行きましょう。ツアーで行くのと何ら変わりはありません。チェックインカウンターへ行き、荷物を預けて搭乗券を貰います。セキュリティチェックを受けて、出国審査に向かいます。E/Dカードが省略されたので、パスポートだけ提出します。搭乗券に記載された搭乗ゲートと搭乗時間を確認して出発を待ちます。売店で買い物するもよし、スナックコーナーでコーヒーを飲むもよし、くれぐれも出発時間には遅れないように。

到着

機内でE/Dカードが配られるので貰って書いておきましょう。入国審査、荷物のピックアップ、税関申告と進み両替をしてホテルに向かいます。インフォメーションカウンターがあればパンフレットなど貰っておきましょう。後で役にたつこともあります。

街へ出よう

ホテルに荷物を置いて街に出よう。できればガイドブックも置いて。「○○の歩き方」など便利なガイドブックが多くありますが、ガイドブックに頼らず、自分の足で歩いてみよう。今まで気が付かなかったものが見えてきます。点と点を結ぶ線の旅行が、広がりを持った面の旅になってきます。生活が見えてきます。新しい発見がきっとあります。

ガイドブックの落とし穴

私も使っていますが、みなさんガイドブックの内容を信じていますか。問題になるといけないので、具体的な書名はあげませんが、ガイドブックなんて、見てきたようなウソの固まりですよ。ホテルのパンフレットや観光パンフレットの丸写しですから、あくまで参考程度にしておきましょう。信用するとロクなことがないかもしれません。

※個人旅行者に愛用されている「地球の歩き方」は読者(旅行者)の実体験に基づく情報が豊富で信憑性は非常に高いです。ただしあまりに情報が豊富すぎてガイドブックというより旅行マニュアルのようで、Kiyoは好きではありません。旅行は非日常を体験しに行くのですから、失敗もすべて経験だと思っています。

意外な抜け道

GWやお盆休みのようにかなり前から休みの予定が決まっていれば、旅行代理店で手配ができますが、連休中の仕事の予定が急遽キャンセルになり、突然まとまった休みが取れることもありますね。こんな時は直接航空会社に予約を入れてみましょう。正規運賃なので割高にはなりますが、ピークの時期は格安チケットも高価になるので意外と大差がないこともあります。5月1、2日の出発に意外な空席があります。(土・日曜にあたらなければ)また、休みが不確定な時にも正規チケットという方法があります。格安チケットは安価なかわりにキャンセルが不可であったり、できても多額のキャンセル料を取られますが、正規チケットには(発券されていなければ)キャンセル料がかかりません。電話で予約して、空港で発券にして貰うこともできます。私はこの方法でGWに入ってから予約して行ってきましたし、お盆休みの予約を出発の前日にキャンセルをしたことがあります。

最後に

個人旅行は決して難しいものではありません。ただし全てのことが自己責任であることもお忘れなく。それでは、良い旅を、 Bon Voyage!

2007-3-5 修正
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