韓国について


旅行のための知識
韓国は初めてという方に、私の少しばかりの経験をお教えします。(韓国フリークの方は既にご存じの事ばかりと思いますので飛ばしてくださって結構です。)
気候 日本と同様に四季があります。大陸の影響か少し気温は低めで湿度が低く過ごしやすい。夏は都市部では排気ガス等の影響でかなり暑くなりますが、木陰に入れば涼しい。冬はかなり寒くなりますが、あまり風が吹かないので体感気温はそんなに低くありません。
お金 通貨はウォンです。レートはほぼ1000ウォン=100円と考えていいです。紙幣が五万、一万、五千、千ウォンの4種類、硬貨が五百、百、五十、十ウォンがあります。紙幣は新紙幣に切り替わり、日本の紙幣よりも一回り小さいものになりました。五百ウォン硬貨は日本の五百円硬貨と同じ大きさで、一時期変造硬貨が大問題になりました。くれぐれも間違えて五百円硬貨を自動販売機に入れてしまわないようにしましょう。(万一、通ってしまうと損しますから)五と一ウォン硬貨は廃止されて流通していません。銀行で両替しても10ウォン未満の端数は切り上げられてしまいます。
両替 空港に銀行の出張所があり、両替できます。また市中の銀行でも両替できます。両替したときに渡される計算書は円に再両替する時に必要なのでとっておきましょう。銀行の営業時間は平日が午前9時から午後4時まで、土曜日は休業です。空港の銀行より、市中のほうが若干レートが良いようです。一般の両替所を多く見かけるようになりました。概して銀行よりもレートが良いので、空港の銀行では少額両替して、残りは両替所を利用するといいかも知れません。ただし両替所では計算書が出ないようなので、ウォンから円への再両替が出来ないことも忘れずに。
宿泊 一流ホテルから旅人宿までたくさんあります。私はいつも飛び込みですが、心配な方は予約してから出かけた方が無難でしょう。ガイドブックに出ているようなホテルなら大抵日本語が通じるスタッフがいると思います。宿泊料金も日本と比べれば安めなので、スイートルームで贅沢してみるのもいいかも知れません。(私はいつも旅館ですが...)

観光ホテル:政府登録ホテルで特一級、特二級、一級、二級、三級の5ランクに分類されます。玄関わきに無窮花マークのプレートで表示されています。だいたい特一級、特二級は国際的なホテル、一級はシティホテル、二級はビジネスホテル程度と考えていいと思います。使い捨てのアメニティグッズは政府の方針により置いていないので、シャンプーや歯磨き、歯ブラシは持参しましょう。

一般ホテル:玄関に無窮花マークはありません。観光ホテルよりは格下ですが、旅館よりは高級な位置付けのようです。設備も宿泊費も観光ホテルと旅館の中間くらいで、ホテル内にレストランやコーヒーショップがあり、比較的リーズナブルな料金で滞在できます。オンドルの家族室(大部屋)を持っているホテルが多いので、家族連れやグループ旅行にはいいかもしれません。使い捨てではない石鹸、シャンプー、歯磨き粉、スキンローションなどが備えられています。

旅館:荘旅館と普通の旅館があります。荘旅館は普通の旅館より高級な位置づけになり、宿泊料も少し高価になります。旅館で2〜3万ウォン、荘旅館で3〜4万ウォン位ですが、エアコンの有無などで多少の違いがあるようですし、大都市と地方都市でも違いがあるようです。新しい所なら殆どホテルと変わらない設備がありますし、古い韓屋の旅館で異国情緒を味わってみるのもいいかもしれません。看板や玄関のドアに逆さクラゲ(温泉マーク)がついているのが目印です。(銭湯にもついている)チェックイン/アウトの時間は規定があるのか無いのかよくわかりませんが、午前中でも部屋が空いていれば入れてもらえます。直接訪ねて行って「パン イッソヨ?」(部屋ありますか?)と言えば空いている部屋に案内してくれます。今までに「オプソヨ」(ありません)と言われたことはありません。部屋を見て、それで良ければ宿泊料を払います。一般ホテルと同様に使い捨てではない石鹸などが備えられています。旅館によっては使い捨ての歯ブラシを出してくれる所もあります。

旅人宿:一度しか泊まったことがないので全体的な傾向は判りませんが、3畳くらいの部屋はベッドとテレビでいっぱいでした。宿泊料は15000ウォンと格安で、トイレとシャワー(バスタブはなし)はついていて寝るだけと割り切れば全く不満はありません。部屋にはもちろんカギがかかりましたし、夜中に変な電話がかかってくることもなくゆっくり休めました。(部屋に電話がなかっただけですが。)ただし施設のレベルはばらつきがあるので、どの旅人宿でもカギがかかるとは言い切れませんし(壊れていることもあり得る)、とにかく部屋を見せて貰って納得できれば、ユースのドミトリーよりはプライバシーも保てるのでいいかも知れません。

民泊:一度しか泊まったことがないので旅人宿と同様に全体的な傾向は判りませんが、6畳くらいの部屋にはテレビと冷蔵庫が備えてありました。宿泊料は4万ウォンと決して安くはありませんでした。(鬱陵島で泊まったので島の協定料金かも知れない)たまたま泊まった宿がそうだっただけかも知れませんが、外から直接部屋に入れたのでワンルームのアパートに居るようでした。カギの煩わしさがなく、意外と快適に滞在できました。

ユースホステル:全国に56カ所あり、会員は割安な料金で泊まれます。しかしソウル国際やオリンピックパークテル、釜山アルピナなどを除くと、青少年研修施設のようで立地的にもあまり旅行者には使いやすいとは言えません。

ソウル国際YH:南山の中腹、ソウル市内を見下ろす絶好のロケーション。ドミトリーなら1泊18700ウォン(会員料金)と格安で泊まれる。地下鉄明洞駅から歩いて10分程度と交通の便も抜群。ただし街へ出るのは下り坂だが、帰り道は全て登り坂になる。空港バスも世宗ホテル前に停まるので、空港からのアクセスも良好。初めてだと道順が少々判りにくいのが難点。建物自体は新しくはないが、全て改装されており館内・外ともに古さは感じられない。ドミトリーは2段ベッド5台の10人部屋で、ユニットタイプのシャワー・トイレ付き。

三井扶余YH:扶蘇山城の麓に位置する。ドミトリーなら1泊13000ウォン(会員料金)と格安で泊まれる。市外バスターミナルから歩いて10分程度の扶余の町外れにある。ドミトリーは2段ベッド2台の4人部屋で、シャワー・トイレ付き。青少年の研修施設を兼ねているので、時々子ども達で賑やかなこともある。自炊施設はないが、周辺に食堂が多数あるので食事には困らない。なお、三井と名前にあるが、日本の三井財閥とは無関係と思われる。

詳細は韓国ユースホステル連盟

治安 治安はいいと思います。他人が信用できると言ったらほめ過ぎか。開店前の食堂の店先に食材が置いてあったりするし、食堂のおばちゃんは、出前があればお客を置いて出前に行ってしまう。この時、相客が私に代金を預けて行こうとしたのには閉口した。しかしぼったくりバーや客引き、釣り銭を寄越さないタクシーの運転手など信用できない人物もいるのは事実。貴重品の管理といかがわしい店の見極めは自己責任で。
交通安全 自動車:満21歳以上で国際運転免許があればレンタカーが借りられますが、運転マナーは良いとは言えないので、あまりおすすめできません。右側通行(左ハンドル)だし、道路標識もハングル表記なので咄嗟には読めません。韓国語で喧嘩できるような方はこの限りではありませんが。

歩き:右側通行という事を忘れないように。自動車は左から来ます。交差点は常時右折可なので、自分の側の信号が青だからと油断しないように。また歩行者信号の青が短く、渡り始めるとすぐ点滅になりますが、渡り終える頃まで点滅しているので、慌てずに渡りましょう。既に点滅していたら渡るのはやめましょう。信号が変わっても渡り終えるまで待ってくれるなんて事はまずありません。

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2011-5-20 修正
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