Kiyo's Home Page 韓国日記(その1)

韓国日記(その1)

2000年7月15日(第3日目)

今日も雨が降っている。西面（ソミョン）のロッテデパートと地下街の偵察に出かける。その前に釜山銀行で2万円を両替して軍資金に充てる。9時40分頃ロッテデパートに到着するが、まだ開店していない。おばちゃん達がドアの前で開店を待っている。開店と共に店内へ。まずは最上階へ行く。パソコン売り場を覗いてみる。が、品揃えは良くない。デスクトップとノートパソコンが3台くらいあるだけだ。周辺機器もめぼしい物はおいてない。パソコンなんてデパートで買う物ではないので当然かもしれない。家電売り場を覗く。日本製のオーディオ機器もあるが、大半は韓国製だ。サムソン、LGは日本でもなじみがあるが、ロッテのステレオ、テウのテレビなどはなじみがない。冷蔵庫と洗濯機は日本と比べると大きい。大家族が多いためか、冷蔵庫は400Lクラスが普通のようだし、洗濯機も7kgの全自動だ。

CDショップも覗いてみるが、洋楽が17000ウォン、韓国音楽が12000ウォンくらいだ。韓国ポップスは詳しくないのでパスする。洋楽で気に入ったものがあれば、日本で輸入盤を買うより安い。ただし、ライナーノーツはハングルだけど。他の売り場もざっと見る。値段は日本より安い。ただ安いといってもレート換算して、日本の値段と比べてるだけなので、韓国でのお金の値打ちは判らない。収入がどのくらいあるのかよく判らないが、6万ウォン＝1万円くらいの値打ちがあるように感じられる。

地下の食品売り場へ行く。一番身近な食の文化が見えるので面白い。野菜や果物も日本の物と比べると見栄えは少し悪いが、自然に近くおいしそうに見える。肉売り場は韓国の食文化の神髄を見せてくれる。豚足から牛の骨、牛のしっぽまで並んでいる。豚足は酒のつまみとしてポピュラーだし、牛の骨もしっぽもスープのだしになる。だから残る所はないんじゃないかと思う。でも値段は決して安くなかった。コチュカル（唐辛子粉）が山積みで売られている。粗挽きから細挽きまで3種類ある。1kg詰めだ。さすがに使う量が違うと感じる。キムチ売り場で、売り子のおばちゃんにお土産にどうかと勧められる。本場のキムチはおいしいけれどちょっと重たいのでパス。その代わりに岩のりを買っていく。デパートの商品だけあって、化粧箱に入っている。10畳入りが8800ウォンで空港の免税店で買うより安い。袋代として20ウォン取られる。コンビニでは袋は無料になっていたけど、デパートはしっかり有料らしい。あとは竹塩歯磨き（2個で4100ウォン）を見つけたので買って帰る。これは鞄に入れると言って、袋は断る。

ロッテデパートを出て、地下街の偵察に行く。デパート周辺は綺麗な地下街だが、地下鉄沿いは昔ながらの地下街になっている。既に手がふさがっているので、見るだけにする。一通り回って旅館へ帰る。遅い昼食を取ってから、銭湯へ行く。1年間待っていた銭湯だ。（昨年、旅館の近くに銭湯があることを発見し、後で出かけたらもう閉まっていた。翌日出直したら、休みだった。）男湯に入ると、番台があって、おばちゃんが座っている。一人3000ウォンで、石鹸が100ウォン。洗髪料は何も言わないので多分ないのだろう。合わせて3100ウォン払う。ホテルに置いてあるような小さな石鹸と、タオルをくれる。（タオルは貸してくれる。）裸になり浴室へ。細かいところはよく見えないが（眼鏡をかけていないので。近眼です。）日本の銭湯と違って殺風景だ。そそくさと体を洗い、さっぱりして出る。着替えているうちに、タオルは回収される。帰り道、缶コーヒーを買う。食堂の縁台に座って一服する。旅館に戻ってまた一休み。

5時になるので、釜山大学へ出かける。ちゃぼ君とは、6時に大学の正門前で待ち合わせの約束がしてある。地図でおおよその位置関係だけ確認する。地下鉄の大学前駅の西の方角だ。あとは行けばわかるだろう。

地下鉄を降りて、駅前の広い通りを西へ歩く。1kmくらいで突き当たる。場所が判らなければ、タクシーにしようかとも思ったが、タクシーにしなくて良かった。（以前、下関駅から下関旅客ターミナルまでタクシーで行ったことがある。）周りを見回しても、日本人らしい姿は見えない。みんな韓国人に見えて区別が付かない。また見回す。一人の青年と目が合う。こっちへ歩いてくる。「XXXです。」ああ、ちゃんと会えた。

ある程度集まるのを待って、焼肉屋へ移動する。簡単に自己紹介をして宴会に移る。盛り上がったところで、一旦お開きにする。そして二次会へ。少し人数が減る。再び盛り上がり、気がつけば既に12時近い。地下鉄の最終が気になる。それではと言うことで二次会もお開きになる。会費は合わせて12800ウォン。近い者だけで三次会へ。地下鉄も運転間隔が長くなり、少し待つ。さすがに土曜日の夜だけあって大変な混雑、何とか潜り込む。