英国日記

1999年9月15日(第4日目)

7時にホテルを出る。人通りもまばらな通りを歩いて地下鉄の駅に向かう。通りすがりのタクシーが空港までただで乗せていってやるというような事を言う。”ただ”というのに気が引かれる。ロンドンタクシーは厳しい試験があるので、信用は出来ると思うが、やはり”ただ”というのは危ないので遠慮する。地下鉄でヒースロー空港へ行く。到着した時に、ミッドランド航空のカウンターのあるターミナルは調べてあるので、迷わずカウンターへ行く。チェックインして荷物も預けて身軽になる。カフェテリアへ行き、朝食にする。BIG BREAKFASTとFIVE ALIVEというドリンクを注文する。BIGというだけあって、結構ボリュームがある。朝食としては充分な分量だ。

ミッドランド航空BD52便が離陸する。水平飛行に移るとすぐに機内食のサービスが始まる。国内線でも機内食のサービスがあるとは思わなかった。朝食を食べるんじゃなかった、と後悔しながらも全部食べる。空から見るイギリスは起伏の少ないなだらかな丘が一面に広がっている。1時間半のフライトでエディンバラ空港に到着する。スコットランドの首都とはいえ、一地方都市なのか、空港は小さい。国際線も同居している。既にのどかな空気が流れている。

エディンバラ市内 とりあえずバスに乗ってエディンバラ市内へ出る。道路も空いていて快適に走る。30分程で、ウェーヴァレー駅の上(橋の上)で下車する。今夜泊まるホテルが一段高いところに建っている。きっと駅への近道があるだろうとホテルの下へ行く。やはりあった。駐車場の脇を抜けるとエレベーターが見える。フロントのある階まで上がり、チェックインをする。が、時間が早すぎるので部屋には入れない。荷物を預かってもらって、後ほど正式にチェックインをしなければならない。荷物を預けて身軽になり、市内観光に出る。まずは、エディンバラ城へ行く。タータンチェックのキルトを着けた衛兵が護っている。外観だけ見て、坂を下る。途中で写真を撮ってくれと頼まれる。同じアジア人だが、日本人ではないみたいだ。SAMSUNGのカメラを持っているのでもしかしたらと思い聞いてみる。やはり彼は韓国人とのこと。英語で少し言葉を交わす。彼と別れ、アンティークショップに入ってみる。19世紀に造られた銀の燭台などが所狭しと並んでいる。硬貨もある。3ペンス硬貨がひとつ50ペンス、これなら買って帰れるので、ふたつ買う。ひとつはジョージ5世の肖像の入った1921年の硬貨、もうひとつはジョージ6世の1940年。土産物屋でお土産の小物と絵葉書を買う。さらに路地裏へ入ったりしながら歩き回る。が、困った問題が起きる。生理現象だ。トイレを探すが公衆トイレは見あたらない。駅に行けばあるだろうと勝手に判断して、駅に向かう。ここも改札口のない駅だ。構内をタクシーが走る。トイレを見つけて入る。が、トイレには改札口があった。駅のトイレも有料になっている。20ペンス払い、チケットをもらってトイレに入る。用を済ませて外にでると、なぜか体重計が置いてある。これも有料だ。

また町歩きに戻る。喉が乾いたので、食料品店に入り牛乳を買う。500mlの紙パックが25ペンス、物価の高いイギリスにしては安い。(日本より安い)歩道のベンチで一休みする。ホテルに戻りチェックインする。鍵をもらい部屋に行く。荷物は後で届けてくれるらしい。しばらくして、誰かがドアをノックする。念のため確認してからドアを開ける。ボーイが荷物を届けてくれた。

部屋で一休みしてから、夕食に出かける。ぶらぶら歩きながら、手頃な店を探す。2回くらい街を回って結局イタリア料理の店に入る。紅茶と前菜にスパゲティ、メインディッシュにチキンを注文する。ボーイがスパゲティをハーフポーションにしては、と言う。が、この申し出は断り、普通のサイズにする。紅茶とスパゲティが運ばれてくる。まずはスパゲティ、結構なボリュームがありおいしい。食べ終わる頃、メインディッシュが運ばれる。焼いた鶏肉にソースと香草がのっている。食べてみるが、なじみのない風味だ。(なじみのない風味なだけで、まずい訳ではない)すべて平らげ、食後の紅茶を頂く。堪能してホテルに戻る。既に眠いので(時差ぼけで夕方にはもう眠い)シャワーを浴びて寝てしまう。



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