英国日記

1999年9月17日(第6日目)

時差ぼけも治まり、やっとまともな時間に目が覚めるようになってきた。と思ったら、もう最後の一日になってしまった。荷物をまとめ、着替えをして朝食に行く。昨日と同じように料理を皿に取り席に戻る。ロールパンを取らなかったので、ボーイがトーストを席に持ってくる。カリカリに焼いた薄手のトーストが白パンと黒パン3枚ずつ。カップに紅茶を注いで貰い朝食を始める。

チェックアウトを済ませて、荷物をクロークに預け、郵便局へ行く。昨日、2枚交換して貰ったダイアナ妃コインをもう2枚交換して貰う。飛行機の時間までかなりあるので、どこか近くで往復できる所があれば行ってみようと思い直し、空港へ向かう。BAのカウンターへ行き、タイムテーブルを貰う。18時頃までに戻って来られる所を探す。ベルファスト(Belfast)なら3時間くらい滞在時間がとれる。往復225ポンドとのこと。ちと高い気もするが、クレジットカードで支払いを済ませる。荷物を預けて待合室へ。待っていたのは小型プロペラ機ATP(Advanced Turbo Prop)だ。日本ではプロペラ機というと離島航路やコミューター路線くらいしか就航していないが、ヨーロッパでは多くの路線を受け持っている。近距離国際線にも就航している。そして、ギャレーも付いていて、ちゃんと機内食も出てくる。低高度で飛ぶので、地上の様子もよく見える。1時間弱のフライトでBelfast City Airportに到着する。ターンテーブルの前にレンタカーのカウンターが出ている。車が必要なら、荷物が出てくる前に借りられるようになっている。利用者本位のレイアウトだと感心する。荷物を受け取り、空港の外に出る。平屋の小さな空港だ。すぐ前を道路と鉄道が通っている。駅があるので行ってみるが、ベルファスト方面の列車は出た後で暫くない。元々何かあてがあって来たわけではないので、駅の周辺をぶらぶら歩く。市街地から離れているためか、IRAの本拠地というようなきな臭い雰囲気は全くない、静かな所だ。時々離陸していく飛行機の音が聞こえる程度だ。小型のプロペラ機が殆どなので、ジェット機のような大きな音はしない。

1時間前、空港に戻る。入口にセキュリティーチェックがある。静かな街だが、やはりテロの本拠地なのだろう。セキュリティーチェックを通ってチェックインカウンターにたどり着く。チェックインを済ませ、再びセキュリティーチェックを受けて、待合室に入る。そろそろ搭乗の時間だがと思い案内板を見ると30分の遅延と出ている。窓の向こうでは、飛行機に頭を突っ込んで修理をしている。予定通り(?)30分の遅れで飛び立つ。遅れを取り戻すこともなく、エディンバラに到着する。今度はBDのカウンターへ行き、ロンドン行きのチェックインをする。「エコノミークラスはもう一杯、ビジネスクラスしか席がないわ。」と言われ、ビジネスクラスの搭乗券を渡される。待合室に入るが、なんとなくざわついている。どうも遅れがでているような予感がする。やはり予感的中!1時間遅れで出発する。このまま行くとヒースロー空港での乗り継ぎ時間が1時間しかない。

機内ではビジネスクラスの客なので(エコノミークラスのチケットしか持っていないが。)機内食も国内線とはいえ、品数は多い。チーズがふたつ付いている。パンとハムとチーズの機内食を食べながらも、次のフライトが気になる。結局、遅れを取り戻すこともなくヒースロー空港に到着する。こういうときに限って、荷物が出てくるのが遅く感じられる。10分が30分も経ったように感じられる。荷物を受け取り、KEのカウンターへ走る。動く歩道も"Excuse me"と言いながら、走る。出発30分前、チェックイン完了!これで置いて行かれる心配はなくなった。搭乗ゲートに向かう。あれ、みんな待っている。また遅れているのか。どっと疲れが出た。

やっと出発する。時計は0時近い。2時間近く遅れている。VAT(付加価値税)の払い戻し手続を忘れていたことを思い出した。が、今更何ともならないので諦める。機内食が配られる。洋食か、ビビンバだと言う。ご飯が無性に食べたくなり、ビビンバを貰う。暫く、カチャカチャとご飯を混ぜる音で一杯になる。コチュジャンをもっとくれと言う乗客もいる。一週間ぶりのご飯がなんだかうれしい。



Prologue 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 おまけ

©2001 K.Fujino All Rights Reserved.