韓国日記(その3)

2003年1月11日(第6日目)

昨日買っておいたパンを食べて、朝食を済ませる。今日はこれから、仁川国際空港まで行かなくてはならない。パンを食べながら、時刻表を調べる。ソウル市内からの空港バスの路線を調べると、永登浦駅を通るルートがある。このバスに決めた。

ラーメンの箱を持って地下鉄に乗るのも億劫なので、奮発してタクシーで行こう。近くで停まっているタクシーを捕まえて、亀浦駅まで行く。途中の万徳路は地下鉄工事中だ。3号線ができると、亀浦と東莱が近くなる。永登浦までの切符を求めるが、セマウル号、ムグンファ号ともに、2時間先まで満席とのこと。諦めて、「立ち席で」と言うと、「ちょっと待て」と窓口氏。一人お客を捌いてから出てきたのは、なんとセマウル号の乗車券。よく見ると、「乳児同伴」となっている。予備席があるのか、裏技で出してくれたみたいだ。お礼を言いながら、31700ウォン支払う。5時間の立ちんぼのつもりが、4時間で座っていける。窓口氏に感謝。

亀浦駅では空席が目立っていたが、東大邱駅で満席になった。車内誌を読みながら過ごす。正午少し前、食堂車へ行く。メニューを見て、タコの炒め弁当(ナクチポックムトシラク)を注文する。他のメニューは、キムパ3000ウォン、カレーライス7000ウォン、ハンバーグステーキ9000ウォン、コリコムタン1万ウォン、ナクチの弁当も1万ウォン。世間の物価よりもちょっと高めの値段になっている。が、コーヒー2000ウォンなど、市価より安いと思う。

2時少し前、永登浦駅に到着。駅ビルがロッテデパートになっている。釜山からラーメンを提げてくる事もなかったが、中国へ行って以来、見つけたときに買っておくという習慣がついてしまった。空港へ行くにはまだ早いので、空港バスの停留所を確認してから、駅前のカフェに入る。ドトールやスターバックスを始め、怪しげでない喫茶店が多くなった。アイスカフェラッテを注文して、席に着く。おいしいコーヒーが飲めると勝手に期待していたが、見事に裏切られる。水割りのようなコーヒーを飲み干し、水をお代わりして飲む。ピッチャーにレモンのスライスが入っていて、コーヒーよりよっぽどおいしい。

3時過ぎ、カフェを出て、停留所へ行く。空港行きのバスはすぐに来る。仁川空港まで5500ウォンとのこと。あちこち停まりながら、お客を拾っていく。金浦空港を経由して1時間30分くらいで、仁川国際空港に到着。チェックインを済ませて身軽になる。搭乗まで2時間もあるし、日本到着は9時頃なので、ちょっと腹ごしらえをしようと思う。3階のラウンジに上がり、展望レストランへ行く。朝鮮ホテルの経営なので、結構な値段がついている。入り口のサンプルで見たカルビ湯にしようと思ったら、朝だけのメニューだという。それならと、プルコギ定食(16500ウォン)を注文する。しばらくして料理が運ばれてくる。すごいボリュームだ。街の食堂の2人前くらいの焼肉がお皿にのっている。軽い夕食のつもりが、満腹になってしまう。出国の手続きを済ませて、出発ロビーへ行く。免税店を覗いて時間をつぶす。定刻通り、搭乗が始まる。あとは、一路日本へ。少し遅れたが、午後9時過ぎに名古屋空港に到着、6日間の旅行は無事終了した。



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