韓国日記(その4)

2004年5月18日(第3日目)

朝ゆっくり起き出してチェックアウトする。地下鉄に乗って釜山駅に向かう。11時ちょうど発のソウル行きKTXの特室のチケット(63000ウォン)を買う。発車まで時間があるので、駅構内のセブンイレブンで朝食のキムパと缶コーヒーを買って食べる。

KTX 改札が始まり、ホームへ出る。早速これから乗る列車を観察する。先頭車のデザインは従来のセマウル号のイメージを引き継いでいる。TGVの技術なので、当然機関車+客車になっている。車内へ入ると、特室は2+1の座席配置になっている。が、車輌が大きくなっているわけではないので、座席は特別広いという感じはしないが、その分通路は広く感じられる。11時ちょうど、定刻通り発車する。亀浦まで釜山の市街地を走り、亀浦を過ぎると洛東江に沿って走る。所々旧線跡とおぼしき残骸がある。線路の付け替えがかなり行われたようだ。しばらくして、車内販売のカートがまわってきた。が、車内販売ではなくて、飲み物の無料サービスらしい。缶コーヒーを一本貰う。

1時間ほどで東大邱駅に到着する。大邱駅を通過すると、新線にはいる。速度がぐんと上がる。時速200〜230kmは出ているだろうか。客車列車のためモーターの騒音や振動がなく、極めて車内は静かだ。車内誌に目を通したり、うたた寝をしている内に、途中3駅ほど停車して定刻通り午後2時ちょっと前にソウル駅に到着する。従来のセマウル号も足は速かったが、この速度ならもう飛行機に乗る必要はなさそうだ。ソウル駅の駅舎も新しくなっている。従来のレンガ造りの駅舎も残っているが、新駅舎が新しいソウルの顔になっている。

さて、これから今夜の宿を探さなくてはならない。江南に泊まろうか、明洞にしようか迷いつつも明洞へ。プリンスホテルが改装されて綺麗になっているのを横目で見ながら、パシフィックホテル横の鶏林荘旅館へ。予約は入れてないが、空き室があり2泊分6万ウォンを支払ってオンドル部屋に落ち着く。宿の主人の話では、常連の日本人客が多いので予約をしておいたほうがいいらしい。予定が決まっていれば予約しておく方がいいのは判っているが、帰国日以外は何も決めて来ていないので、予約のしようがない。

遅い昼食(早い夕食?)に明洞へ出掛ける。何を食べようか迷いながら明洞を縦横に歩き回ったあげく、「明洞餃子」でビビンカルククスとマンドウを食べる。宿に帰ってもすることがないので、もう少し明洞界隈を散歩して行こうと思う。手始めに明洞聖堂へ行ってみる。以前来たときはちょうど結婚式の真っ最中だったが、今日はひっそりとしている。本屋やCDショップを覗いているうちに歩き疲れてきた。スターバックスに寄ってコーヒーを飲んでいこう。カフェラッテを注文して、空いた席に着く。一口飲んでみて日本のスターバックスよりコーヒーが薄いような気がする。韓国人の嗜好にあわせてあるのだろうか。(日本のコーヒーが濃すぎるのかもしれないが)それでも巷の喫茶店よりはコーヒーらしい味がする。レシートを見ると、容器代50ウォンが加算されている。容器を返却すれば50ウォンは返してくれるみたいだが、どこに返せばいいのかよく判らないのでトレーと一緒に置いてきた。

日が暮れてきたので、お菓子と飲み物を買って宿に戻る。明日は都羅山へ行く予定なので、列車の時間を確認しておく。9時50分発が都羅山行きの一番早い列車だ。1時間に1本しか列車がないので、乗り遅れないようにしなければ。都羅山には何があるのか、何もないのか、全く調べて来なかったが、列車が走っていて時刻表にも何も書いてないから一般人でも行けるのだろう。今夜は早めに床につく。廊下から日本語が聞こえてくる。日本人客が多いのは本当のようだ。



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2005-9-15 作成
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