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中国日記(その2)

2006年9月18日(第1日目)

ソウル便が増便されたので、今回はそのKE758便を利用する。ナゴヤ便という駄洒落のような便名だが、朝の遅い便(というか、昼便)なので、朝早くから空港へ行かなくても良くなって楽になった。

南向きで離陸して、すぐ右旋回をする。眼下に真新しい鈴鹿市役所が見えている。特別揺れることもなく平穏なフライトで2時間程で仁川国際空港に到着した。入国の手続きを済ませてバス乗り場へ向かう。605-1番のバスが明洞を通るのでバスが来るのを待つ。頻繁に各方面行きのバスが発車していく。お目当ての605-1番もあまり待たなくても来た。バスに乗り込み、運賃を「交通カード」で払おうとしたら残高不足でエラーになった。昨年、カードで何度か地下鉄に乗ったのをすっかり忘れていた。仕方がないので現金で支払いをする。空港を出て高速道路へ。並行して走る空港アクセス鉄道もほとんど完成している。試運転列車も走っているから、開業も間近と思われる。本来なら、仁川空港開港時に同時に開業するはずだったが、アジア通貨危機の影響で工事が遅れたと聞いている。やっと空港へ行くのに所要時間が読めるようになるのか。今日の高速道路は渋滞もなく順調で、1時間10分ほどで地下鉄明洞駅(世宗ホテル前)に到着する。今夜の宿は予約はしていないが、最近定宿となりつつある鶏林荘旅館を訪ねてみる。旅館の兄ちゃんが明日、明後日はいいが、今夜が満室だと言う。仕方ないので別の宿を当たってみようかと思っていると、すかさず今夜の代わりの宿を手配してくれる。宿のおばちゃんが鶏林荘まで迎えに来てくれたので、その後ろをついていく。旅館は少しソウル駅方向へ行った路地の奥で、ニューオリエンタルホテルのさらに奥にあった。大通りから離れているので、とても静かなところだ。窓を開ければ、南山タワーがライトアップされて光っている。

今夜の宿も確保できたので、昨年行きそびれた板門店ツアーを申し込むため、ロッテホテルの大韓旅行社へ出かける。明日も明後日も空席があるとのこと。それならと明日19日で予約をする。この受付のお姉さん、訛りのない日本語を話すので、聞いてみたら日本人とのこと。道理で日本語が上手なわけだ。褒めなくてよかった。明日の集合場所などを確認してから、仁寺洞へ向かう。ホテルでタクシーを拾って仁寺洞へ。運転手に「学古斎」と伝えるが、場所をよく知らないらしい。案内状に書いてある電話番号に電話をかけて色々と尋ねている。鶏林荘の兄ちゃんは行けばすぐに判るようなことを言っていたから、大きな画廊だと思う。北側から仁寺洞の通りに入ると、大きく「呉炳学展」と出ていてすぐにそれと判る。平日なので空いていて、ゆっくり鑑賞できる。このあと恒例となっている教保文庫に立寄って少し立ち読みをして、地下鉄の駅で「交通カード」のチャージをして、それから明洞で参鶏湯(11000ウォン)を食べて旅館に帰る。大韓旅行社で貰ったパンフレットの注意事項を改めて確認しておく。パスポートは常時携帯しているから大丈夫だし、着るものも綿のパンツに襟付きのシャツを持ってきている。酒は元々飲めないから、全く問題なし。情勢は今のところ安定しているから問題はないだろう。もし突発的に何か起きれば、その時は仕方がない。明日に備えて、今夜は早めに寝てしまう。


板門店ツアーについて(大韓旅行社パンフレットより抜粋)

催行日と料金:毎日(日、祝日除外)、昼食付きで7万ウォン
コース:ロッテホテル発→自由路→統一大橋(民間人統制区域)→陸軍支援団→スライド概要説明→
共同警備区域(自由の家、軍事境界線、軍事停戦委員会会議場、訪問客用展望台、帰らざる橋)→
キャンプボニファス→ホテル着
注意事項:
1.パスポートは必ず持参すること。
2.出発時間の20分前までにロッテホテル内大韓旅行社ツアーカウンターに集合のこと。
3.板門店では次のような服装は禁止。
 ジーパン、Tシャツ、トレーニングウェア、半ズボン、サンダル履き、ミリタリースタイル、
 ミニスカート、露出の多い女性服、男性の長髪または整髪されていない頭髪、
 その他共同警備区域、米軍支援団司令官が許可しない服装。
 (服装規定に違反する場合、観光は不可)
4.ツアー24時間前からの飲酒、当日の酒類の持ち込みは禁止。
5.予約の再確認を前日18時までにすること。
6.11歳未満の子どもは参加不可。
7.情勢により予告なく時間変更、観光中止となることがある。
8.カメラ等の持ち込みは良いが、撮影禁止場所があるので注意すること。
9.北朝鮮側に対し、如何なる行動(手を振る、話しかける等)も禁止。
10.北朝鮮側の施設に手を触れてはならない。
11.現地都合により共同警備区域の観光ができなくなった場合は3万ウォンを返金する。




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2009-4-16 作成、2009-4-23 修正
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