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韓国日記(その5)

2005年8月13日(第2日目)

昨日調べておいた181番のバスに乗るために、100番のバスに乗って海雲台へ行く。海雲台駅前でバスを降りて、181番のバス乗り場を探す。いくつかポールが立っている中、乗り場はすぐに見つかった。しばらく待っていても機張行きのバスは頻繁に通るのだが、181番ではない。こういう時に韓国のバスのシステムは不便だ。バス停に路線番号が表示されていて、ここを通るということは判っても肝心のバスの時刻が表示されていない。当然バスのダイヤはあるはずだが、何分待てばバスが来るのかさっぱり判らない。市内バスだから1日に数便なんてことはないだろうし、終車が行ってしまったなんてこともないだろう。それでも30分くらい待っただろうか。やっと181番のバスが来た。30分〜1時間おきにしか運転されていないようだ。バスは萇山の住宅街を抜けて、松亭へ、さらに行くと釜山市内とは思えないような田舎の風景になる。海雲台から30分くらいで龍宮寺バス停に到着する。

龍宮寺道路脇に大きな石碑が建っていて、龍宮寺の入り口はすぐに判る。坂道を上っていくと大きな駐車場があり、お寺の参道へとつながっている。参道の両側には露店が並び、お参りの人たちで賑わっている。静かなお寺かと思ってきたが、釜山近郊の観光スポットのようだ。石段を下り、コンクリートの橋を渡って境内へと進む。日本海と向き合うようにお寺が建っている。これだけ海に近いお寺は韓国はもとより日本でもないかも知れない。
お経が聞こえてくるが、日本とはメロディというか節の取り方が全く違う。本堂でお参りしているのかと思ったら、隣の広間のような建物だ。本堂に見えた建物も、壁がなく、ご本尊も安置されていないので本堂ではなかった。念入りにお参りしていく人もいるが、素通りしていく人の方が多い。韓国ではキリスト教徒が多いと言うし、やはり観光気分の人が多いのだろう。
決して広くはない境内には、いくつもの横断幕がかかっている。売店ではお寺グッズを色々と売っている。一段高いところには真っ白な観音像が建っている。一通り境内を回って簡単にお参りして帰る。

来た道を戻って龍宮寺バス停に戻る。バス停といっても道路の拡幅工事中で、ポールが立っているだけで何もない。日差しを遮る物すらなく、炎天下でいつ来るか判らないバスを待つ。バス停のすぐ前の雑貨屋は営業している気配がない。少し離れたところにもう一軒雑貨屋が見えるが、買い物に行っている間にバスが来たらと思うと身動きが取れない。頻繁に来るバスなら見送っても平気だが、炎天下でいつ来るのか判らないバスを待ち続けるのはご免だ。それでも30分くらい待っていると海雲台行きのバスが来たから1時間おきくらいには走っているのだろう。帰りは来た道を戻るだけなので車窓風景も変わらないし、あっという間に海雲台駅前まで戻ってきた。
ここでお昼ご飯にしようと思い、リベラデパート横へ行く。バスターミナルの前にはずらっとクッパ屋が並んでいる。昼時をとっくに過ぎているのに混んでいる店を探して入る。「ソコギクッパ」と注文したつもりだったが、運ばれてきたのは「ソンジクッパ」だ。発音が悪かったのか、店のおばちゃんが聞き間違えたようだ。替えて貰ってもいいがこれも何かの縁、ソンジなる物を食べてみようと思う。ご飯とスープは特にどうということもない。ソンジをひと口食べてみる。これも想像していたほどのクセはない。固くもなく柔らかくもなく、レバーを食べているような感じもする。普通の店で、普通にある食べ物だから当然といえば当然か。

昼食を済ませて、再びバスに乗って西面へ向かう。お腹もふくれて、バスの程よい振動でだんだん眠たくなってきた。水営までは意識があったのだが、気がつくとバスはまた水営あたりを走っている、それも反対に。どこ行きのバスだったのか知らないが、終点で折り返してまた水営まで来てしまったようだ。結局、海雲台駅前でバスを降りて、今度は地下鉄で西面に向かう。特に欲しい物はないが(今買えば荷物になるだけだし)ロッテデパートへお土産になりそうな物の下見に行く。軽くて、安くて、かさばらなくて、なおかつ韓国にしかない物と言えばやっぱり○○○○で決まりだ。

いったん部屋に戻って一休みしてから、夕食をかねて散歩に出る。近くに「キムパ天国」という店ができているので入ってみる。キムパと冷麺など粉食中心の韓国式ファストフード店だ。冷麺(3000ウォン)を注文する。価格は安いが、味もボリュームもそこそこで、ちょっとお腹の空いた時なんかにいいかも知れない。



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2009-1-13 作成
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