中国日記(その1)
2001年9月11日(第4日目)
一泊の予定だった長白山が日帰りになったので、今日は一日フリーだ。遅い朝ご飯を食べて、街歩きに出かける。出がけにお母さんから子守を頼まれる。子供は外に出られるので喜んでいる。三人で歩いてデパートへ行く。見た目は普通の親子連れだが、実際は夫婦でもなければ、親子でもない。擬似親子体験だ。結婚して子供がいたら日本でもこうしているだろうか。途中ではんこ屋に寄り、注文しておく。デパートの1階は家電売り場になっている。国産のカラーテレビが4,000元くらいで並んでいる。日本製のプロジェクターテレビが25,000元の値札をつけている。中国の所得水準から見たら、とても高い。が、展示してあるということは、購買層が確実にいるということだろう。デパートを出て、本屋へ行く。CDも売っている。ここで中国音楽のCDを買う。ケ麗君(テレサ・テン)のCDもある。これも1枚15元なので買う。中国の地図帳も18元のを1冊買う。
お昼になったので食堂へ行く。ここで、お兄さんとSさんの友達と合流する。お昼時のため、店内は混雑している。お兄さんが注文から戻ってきた。お兄さんがたばこに火をつける。私もつける。が、灰皿がない。こんな時、テーブル席では全て床に捨てる。吸い殻も床に。それでいいらしい。ご馳走が運ばれてくる。冷麺も運ばれる。ボリュームがある。韓国で食べる冷麺の2倍はありそうだ。とても食べきれそうにはない。Sさんが、「中国は、量で食べる。」と言う。納得だ。100元もあれば、5人で食べきれない程のご馳走があるという。
一旦、家に戻り買った物と子供を置いて出かける。たばこが安く買える店があるというので行ってみる。カートン単位で買えば確かに市価より2割ほど安い。お土産用に1カートンだけ買っていこうとするが、登録カードがないと買えないらしい。つまりは、小売り業者のための問屋だったのだ。一般向けには、ばら売りがあり市価と同じ値段がついている。どこで買っても変わらないならと近くの雑貨屋へ行く。1カートン欲しいというと少しまけてくれて、おまけまでくれる。再びデパートに行く。食品売り場を覗きに行く。売り場の入口に警備員が立っていて、かばんを預けさせられる。中秋節が近いので進物用の月餅が並んでいる。安い物で80元くらいから高い物は300元もする物まである。他にも様々な食品が並んでいる。見慣れたブランドの食品から何だかわからないような食品まで、中国食材の豊富さを垣間見る。米を売っているが、白米のほかにも、黒米や粟もある。
デパートを出て、繁華街をぶらぶら歩く。歩き疲れたので、茶房に入る。メニューを見ると、色々な中国茶が効能と共に書かれている。烏龍茶には減肥とある。Sさんはアイスコーヒー(15元)を注文し、私は烏龍茶(20元)を注文する。烏龍茶が大きなポット(急須?)で運ばれてくる。茶葉がたっぷり入っている。湯飲みがふたつあるので、雑談をしながら二人でお茶を飲む。お湯を入れてもらってもう一度飲む。お茶を飲み終わり、また街歩きに出る。歩道に太鼓が置いてある。今夜、漢族の踊りがあるという。通りに屋台がたくさん出ている。ラーメンを作っている。小麦粉の固まりを回しながら引っ張るとみるみるうちにラーメンの細い麺になる。刀削麺などと張り紙が出ている。折角だから実際に見てみたい。一杯5元だというので注文し、実演して貰う。小麦粉を練った固まりを素早く包丁で削ぎ落とす。麺(?)がそのまま鍋に落ちる。太すぎず、細すぎず、そのあたりが腕の見せ所のようだ。麺が太めなので、ラーメンのスープでうどんを食べているような感じだ。
刀削麺を食べ終わり、再びぶらぶら歩く。先程太鼓が出ていた所で踊りが始まっている。太鼓と笛のリズムで踊っている。民族衣装を身につけた漢族の人達。その中に真っ赤なチマチョゴリを身につけた朝鮮族のおばさんも一緒になって踊っている。
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