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中国日記(その1)

2001年9月13日(第6日目)

図們での一夜が明けた。お兄さん達はまだ寝ている。お母さん達はもう起きていて、朝食の準備に忙しそうだ。暫くしてお兄さん達も起きてきて朝食が始まる。お膳の上にはたくさんのご馳走が並ぶ。朝食をご馳走になり、図們駅に向かう。駅には既にお兄さんが来ている。ここから延吉までバスで帰る。既に延吉行きのバスは8割方席が埋まっている。後ろの方に空席を見つけて座る。子どもは大人の膝に乗せるように言われる。満員になってバスは発車する。昨日通った豆満江沿いの道を快調に走る。高速道路のインターチェンジが見えてきたが、バスは高速道路へは入らずそのまま走る。1時間くらいで延吉に戻って来た。一旦家に帰り、再び出かける。Sさんの友達二人と落ち合い、昼食に行く。生の貝が運ばれてくる。吉林省には海がないので、どこかで捕れたものを冷凍にして運んで来たのだろう。焼き魚も運ばれてくる。小振りの魚なので頭まで食べられる。私が頭まで食べてしまったので、Sさんの友達はびっくりしている。Sさんが、「日本は魚の国だから。」と説明している。食文化の違いと言ってしまえばそれだけの事だが、食の達人、中国の人に驚かれるとは思わなかった。(^^;)

ここでお兄さん達と別れ、家に戻る。お兄さんはそのまま仕事に行く。担当の授業がなければ学校にいなくてもいいのだそうだ。今度はお母さん共々出かける。はんこ屋に寄り、前に注文してあったはんこを受け取る。その後、子どもの通う幼稚園へ行く。すぐに友達が数人飛んでくる。何かの手続があるとかで、私一人取り残される。ロビーに色々な写真が掲示されている。学芸会の他にも色々な課外活動があるようだ。私の子どもの頃には、学芸会と遠足くらいしかなかったように思う。中国は一人っ子政策で子どもに力を入れているし、朝鮮族は伝統的に教育熱心だというから、その表れだろうか。

このあと、松茸を買いに行くのでついて行く。何軒か店を覗くが、今年は作柄があまり良くないらしく、生産量が少ないそうだ。途中でお母さん達と別れ、市場へ行く。色々な雑貨や衣料品を売っている。隣の市場では海産物を売っている。するめと鱈の干物が目に付く。朝鮮産の文字が目立つ。5個入りの月餅が4元で売られている。Sさんが5つ買う。他にも若干の食品を買って帰る。さすがに月餅25個は重い。少し早いが、夕食に出かける。お母さんの妹が経営している店に行く。冷麺が運ばれてくる。ここの冷麺もボリュームがあり、とても食べきれそうにない。それに、朝から食べてばかりいるような気がする。子どもがさっきから私のゆで卵をねらっている。お母さんとSさんからと2つ食べてしまったので3つ目だ。いくら育ち盛りでもそんなに卵を食べるとデブになるぞ。



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